「この曲、気づいたら口ずさんでいる…」
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
音楽を実際に演奏し始めた初心者の方ほど、「どうしてこのメロディは耳に残るのに、自分が弾くとなんだか地味なんだろう?」と疑問に感じるものです。
この記事では、なぜ耳に残るメロディが生まれるのかをテーマに、音楽初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
専門用語はできるだけ使わず、筆者自身のちょっと恥ずかしい体験談も交えながら、演奏が楽しくなるヒントをお伝えします。
目次
なぜ耳に残るメロディは何度も思い出してしまうのか
耳に残るメロディには、不思議な共通点があります。
それは「覚えやすい」ということです。
ある日、私は自分の練習したフレーズを録音して聴いてみました。
自分では「まあまあ弾けたぞ」と思っていたのですが、翌日には全く思い出せません。
一方で、テレビから流れてきたCMの曲は、なぜかシャワー中に延々と再生され続けるのです。
この差は才能ではありません。
人の耳と脳が好む形かどうかの違いなのです。
耳に残るメロディは「シンプル」から生まれる
初心者の方がやりがちなのが、「いいメロディ=音をたくさん使うこと」だと思ってしまうことです。
実は、耳に残るメロディほど、とてもシンプルです。
私も昔、練習の成果を見せようと音を詰め込みすぎて、友人に演奏を聴かせたことがあります。
弾き終わったあと、友人は一言。
「すごいけど…どんな曲だったっけ?」
その時に気づきました。
耳に残るメロディは、少ない音で、同じ流れを何度か感じさせてくれるのです。
覚えやすい言葉がキャッチコピーになるのと同じ感覚です。
「行ったり来たり」が安心感を生む
名曲のメロディをよく聴くと、実は遠くへ行きすぎていません。
少し上がって、また戻ってくる。
この「行ったり来たり」が、耳に安心感を与えます。
初心者の頃の私は、鍵盤の端から端まで使わないと損した気分になっていました。
結果、音は迷子になり、聴いている人も置いてけぼりです。
耳に残るメロディは、近所を散歩するような感覚で作られています。
知らない街を猛ダッシュするより、慣れた道を歩く方が記憶に残りますよね。
ちょっとした「意外性」がスパイスになる
ずっと同じ動きだけでは、さすがに退屈です。
そこで登場するのが、ちょっとした意外性です。
私が初めて「お、今のいいかも」と感じた瞬間があります。
いつも通りのフレーズを弾いていたのに、指が滑って少し違う音を出してしまいました。
「あ、間違えた」と思った次の瞬間、その音が妙に気持ちよかったのです。
耳に残るメロディは、基本は予想通り、でも一瞬だけ裏切る。
このバランスが、人の記憶に引っかかります。
歌えるメロディは強い
耳に残るメロディの最大の特徴は、「歌える」ことです。
楽器がなくても、鼻歌で再現できるかどうかが大きなポイントです。
私も練習中、メロディを声に出して歌ってみるようにしました。
すると、不思議なことに「歌いにくいフレーズ」は、弾いていても気持ちよくないのです。
初心者の方はぜひ、
自分の演奏を歌えるか?
を基準にしてみてください。
歌えるメロディは、自然と耳に残ります。
初心者が耳に残るメロディを作るための練習法
難しいことをする必要はありません。
・短いフレーズを作る
・同じ流れを何度か弾く
・少しだけ変化をつける
・声に出して歌ってみる
これだけで十分です。
私自身、これを意識するようになってから、「その曲いいね」と言われる回数が明らかに増えました。
昔は誰も覚えてくれなかったのに、今では帰り道に口ずさんでくれる人もいます。
まとめ|耳に残るメロディは才能ではなく仕組み
なぜ耳に残るメロディが生まれるのか。
その答えは、とてもシンプルです。
・覚えやすい
・安心感がある
・少しだけ意外
・歌える
これは特別な才能ではありません。
初心者でも意識すれば必ず近づけるものです。
演奏が「ただ音を出す作業」から、「伝わる音楽」に変わった瞬間、練習は一気に楽しくなります。
ぜひ今日の練習から、「耳に残るかな?」と自分に問いかけてみてください。
音楽は、弾く人だけでなく、聴く人の記憶に残ってこそ、本当の楽しさが生まれるのです。