音楽を実際に演奏し始めると、「音は間違っていないのに、なぜかうまく聞こえない…」と感じる瞬間が出てきます。
私自身、楽器を始めたばかりの頃はその原因がまったく分かりませんでした。
その正体の多くは、リズムセクションの役割を理解していなかったことにありました。
この記事では、音楽初心者の方に向けて「リズムセクションって何?」「なぜそんなに大事なの?」という疑問を、私の失敗談を交えながら分かりやすく解説していきます。
目次
リズムセクションとは?初心者でも分かる超シンプルな説明
リズムセクションとは、曲の土台を支えるパートのことです。
家で言えば「基礎工事」、人間で言えば「骨格」のような存在です。
一般的には、ドラムやベースがその役割を担いますが、難しく考える必要はありません。
要するに、
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曲のスピードを決める
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どこでノるかを示す
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他の楽器が安心して演奏できる土台になる
この3つを担当しているのがリズムセクションです。
私がリズムセクションを甘く見て大失敗した話
初心者だった頃の私は、「目立つフレーズを弾いたほうがカッコいい」と本気で思っていました。
バンド練習でも、やたら音を詰め込んでは満足していたのです。
ところが、練習後に録音を聞き返すと、驚くほど全体がバラバラでした。
メンバーからも「なんかフワフワしてるよね」と言われ、内心ショックを受けました。
後で気づいたのは、
リズムを支える意識がゼロだったという事実です。
自分だけ目立とうとして、曲全体の足元を崩していたのです。
リズムセクションの本当の役割は「目立たない安心感」
リズムセクションのすごさは、派手さではありません。
むしろ、「気づかれないほど安定していること」が理想です。
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テンポが一定だから、他の楽器が迷わない
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繰り返しがあるから、聴く人が自然に体を揺らせる
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音が少ないから、全体がスッキリ聞こえる
私がこの考え方に切り替えてから、演奏後に言われる言葉が変わりました。
「安心して弾ける」「一体感が出た」と言われたときは、正直かなり嬉しかったです。
初心者が意識すべきリズムセクションのコツ3つ
① 正確さより「一定」を大事にする
完璧な音より、同じリズムを保つことの方が重要です。
② 音を減らす勇気を持つ
入れない音も立派な役割です。沈黙もリズムの一部です。
③ 周りをよく聴く
自分が主役ではなく、全体を支える役だと考えると演奏が安定します。
リズムセクションを理解すると演奏が一気に変わる理由
リズムセクションを意識すると、不思議なことが起こります。
自分はあまり目立っていないのに、バンド全体がうまくなったように聞こえるのです。
初心者の頃の私は、「地味=つまらない」と思っていました。
でも今では、「地味=信頼される役割」だと感じています。
まとめ:リズムセクションは初心者こそ意識すべき存在です
リズムセクションの役割を理解することは、上達への近道です。
派手なテクニックよりも、曲を支える意識を持つだけで演奏は見違えます。
これから楽器を続けていく中で、「なんかうまくいかないな」と感じたら、
ぜひ一度、リズムセクションの役割を思い出してみてください。
きっと音楽が、今よりずっと楽しくなります。