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【初心者向け】借用和音とは?音楽を実際に演奏する人のための超やさしい入門講座
「借用和音(しゃくようわおん)」と聞いて、正直ちょっと身構えてしまった方も多いのではないでしょうか。
私自身、音楽を始めたばかりの頃、この言葉を初めて見た瞬間にこう思いました。
「……誰から何を借りるんだ?」
楽譜を見ながら一人でツッコミを入れたのを、今でもはっきり覚えています。今回はそんな私自身の黒歴史も交えながら、音楽を実際に演奏する初心者の方へ向けて「借用和音とは何か」を、できるだけわかりやすく、専門用語を使わずに解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、借用和音に対する苦手意識がかなり薄れているはずです。そして、「あ、これなら自分の演奏にも使えそうだな」と思ってもらえることを目指します。
借用和音とは?まずは超ざっくりイメージから
借用和音とは、ものすごくシンプルに言うと、
「普段使っていない音を、ちょっとだけ借りてきて鳴らすこと」
です。
この時点で、「え、それだけ?」と思った方、安心してください。私も最初はそう思いました。ただし、ここで大事なのは理論を完璧に理解することではありません。
演奏する立場の初心者にとって大切なのは、
- どんなときに使うと気持ちいいのか
- どんな音の変化が起こるのか
- なぜちょっとおしゃれに聞こえるのか
この3つを体感的に理解することです。
【体験談】借用和音との最悪な出会い
ここで、私が借用和音に初めて出会ったときの話をさせてください。
音楽を始めてしばらく経ち、「そろそろ理論も少し勉強しよう」と意気込んだ私は、ネットの記事を読み漁っていました。
すると、そこに書いてあったのが、
「この曲では途中で借用和音が使われています」
という一文。
私は完全に固まりました。
「借用……? 誰が? どこから?」
しかも解説を読み進めると、知らない言葉のオンパレード。
- 短調
- 長調
- 平行調
- 機能
その結果どうなったかというと、
5分後にはブラウザを閉じて、普通に曲を弾くことに戻っていました。
「こんなの初心者が知る必要ないでしょ」と思ったのです。
それでも借用和音を知っておくと得する理由
ところが、ある日ふとこんなことが起きました。
いつもと同じコード進行を弾いているのに、なぜかしっくりこない。音は間違っていないはずなのに、どうも平坦で、感情が乗らない。
そこで試しに、いつも使わない音を一つだけ足してみました。
すると、
「え、今の何!? 急に切なくなった!」
と、自分で弾いておきながら驚いたのです。
後から調べてみると、それがまさに借用和音でした。
このとき初めて、「理論として覚えなくても、感覚として知っておくと武器になる」と気づいたのです。
借用和音を超身近な例で説明します
ここで、音楽とは関係ない例え話をします。
あなたが毎日白ごはんを食べているとします。そこに、ある日だけバターを少しだけ乗せてみる。
すると、
「いつものごはんだけど、なんか特別感ある」
と感じませんか?
借用和音はこれとほぼ同じです。
普段使っている音の並び(いつものごはん)に、一時的に別の場所の音(バター)を借りてくることで、聴いた人の感情をグッと動かします。
初心者がつまずきやすいポイント
借用和音で初心者が一番つまずくのは、
「理解しようとしすぎること」
です。
私もそうでした。「仕組みを全部理解しないと使ってはいけない」と思い込んでいました。
でも実際は逆で、
- なんか切ない
- なんか暗くなる
- なんか映画っぽい
こう感じられれば、それで十分です。
実際の演奏で借用和音を試す方法
ここからは、実践的な話です。
初心者の方におすすめなのは、
「いつも弾いている曲の、1か所だけ変えてみる」
ことです。
全部を変えようとすると混乱します。私も一度、調子に乗ってあちこち変えた結果、
「なんか不安定で怖い曲」
になったことがあります。
ポイントは、
- 盛り上がる直前
- サビに入る直前
- 曲が終わる少し前
このあたりで、ほんの一瞬だけ「いつもと違う音」を入れてみてください。
【体験談】借用和音を入れすぎて怒られた話
最後に、もう一つ失敗談を。
ある日、私は「借用和音を覚えたぞ!」とテンションが上がり、練習中の曲に次々と入れていきました。
すると、バンド仲間から一言。
「なんかずっと天気悪くない?」
全員が微妙な顔をしていたのを、今でも忘れません。
このとき学んだのは、
借用和音はスパイスであって、主食ではない
ということです。
まとめ|借用和音は「ちょっとだけ冒険する音」
借用和音とは、決して難しい理論の塊ではありません。
音楽を実際に演奏する初心者にとっては、
- いつもの演奏に変化をつけたいとき
- 感情を少し揺さぶりたいとき
- 「あれ、今の良くない?」と言われたいとき
そんな場面で使える、ちょっとした冒険です。
ぜひ、完璧に理解しようとせず、遊ぶ感覚で試してみてください。
きっと、あなた自身が一番驚くはずです。
「借用和音、意外と楽しいじゃん」と。