音楽を始めたばかりの頃、
「楽譜通りに弾いているのに、なんだかカッコよくならない」
「周りと合っているはずなのに、ノリが出ない」
そんな経験はありませんか?
実はそれ、**裏拍(うらはく)**が原因かもしれません。
私自身、バンドを始めたばかりの頃はこの裏拍という存在を完全にナメていました。
しかし、ある失敗をきっかけに「裏拍ってめちゃくちゃ大事じゃん…」と痛感することになります。
今回は、**音楽初心者がつまずきやすい「裏拍とは何か」**を、
専門用語をなるべく使わず、体験談を交えながらわかりやすく解説します。
目次
裏拍って何?超かんたんに言うと「声に出さないリズム」
まずは裏拍の正体からいきましょう。
リズムを
「いち・に・さん・よん」
と数えるとします。
この声に出して数えている部分が「表拍」です。
そしてその**「いち」と「に」の間**、
「に」と「さん」の間に存在している、
声には出さないリズム。
これが裏拍です。
イメージとしては、
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表拍:足でドンと踏む
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裏拍:手でパチンと叩く
この「間のリズム」が、実は音楽のノリを大きく左右します。
裏拍を知らなかった頃の私の黒歴史
ここで少し、私の恥ずかしい体験談を。
初心者バンド時代、
「とにかくテンポを守れ!」
と先輩に言われた私は、
表拍だけを全力で追いかけて演奏していました。
結果どうなったかというと…
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演奏は合っている
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間違っていない
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でも、めちゃくちゃダサい
スタジオで演奏が終わった瞬間、
先輩から一言。
「うん…真面目なんだけど、盆踊りみたいだね」
この一言、今でも忘れられません。
原因はシンプルで、裏拍を完全に無視していたのです。
裏拍があると何が変わるの?
裏拍を意識すると、演奏は劇的に変わります。
① ノリが一気に良くなる
同じ音、同じテンポでも、
裏拍を感じながら演奏すると体が自然に動きます。
思わず首が揺れる、足が動く。
これが「ノリがいい演奏」です。
② 周りと合いやすくなる
バンドやアンサンブルでズレる原因は、
音程よりもリズムであることがほとんどです。
特に裏拍を感じていないと、
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走って聞こえる
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もたついて聞こえる
という現象が起きます。
裏拍を共有できると、
「なんか合ってる感」が一気に増します。
裏拍を体で覚える超かんたん練習法
初心者の方におすすめの練習方法をご紹介します。
手拍子だけでOKな練習
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足で「いち・に・さん・よん」と踏む
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その間で手拍子を入れる
足=表拍
手=裏拍
最初はこれだけで十分です。
私も最初は、
足と手がぐちゃぐちゃになって
「自分、こんなに不器用だったっけ?」
と本気で落ち込みました。
でも安心してください。
誰でも最初はそうなります。
楽器を弾くときの裏拍の意識ポイント
実際に楽器を演奏するときは、
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音を出していない瞬間
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次の音までの「間」
ここを感じることが大切です。
音を置きに行くのではなく、
リズムに乗って音が出てしまう
この感覚を目指しましょう。
裏拍がわかってくると、
「弾いている」から「踊っている」感覚に変わってきます。
裏拍は初心者こそ早めに知るべき存在
裏拍は、
上級者だけのテクニックではありません。
むしろ、初心者のうちに知っておくことで遠回りを防げます。
私自身、
「もっと早く教えてほしかった…」
と何度も思いました。
リズムが苦手だと思っている方ほど、
実は裏拍を知らないだけ、というケースは本当に多いです。
まとめ:裏拍を制する者は演奏を制す
最後にまとめです。
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裏拍は「表拍と表拍の間のリズム」
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ノリや一体感の正体は裏拍
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難しく考えず、体で感じることが大事
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初心者こそ意識すると上達が早い
もし今、
「自分の演奏、何か足りないな」
と感じているなら、
ぜひ裏拍を意識してみてください。
きっと次の練習から、
音楽が少し楽しく、少しカッコよく感じられるはずです。