「家で練習しているときは問題ないのに、バンドで合わせるとグチャグチャになる」
これは、音楽初心者あるあるの代表例ではないでしょうか。
私自身、初めてバンドを組んだとき、演奏後にメンバー全員が「今どこ?」と目で会話するという珍事を何度も経験しました。今回はそんな失敗だらけの体験をもとに、バンド全体でリズムを揃えるコツを初心者向けにわかりやすく解説します。
目次
バンドでリズムが揃わない一番の原因とは?
結論から言うと、「自分の演奏しか聴いていない」ことが最大の原因です。
私が初めてスタジオに入ったとき、必死に自分のパートだけを追いかけていました。
その結果どうなったかというと、ドラムは先へ、ギターは走り、私は遅れ…全員バラバラです。
バンド演奏は「みんなで会話しながら歩く」のと同じです。
自分の足元ばかり見ていると、自然と歩調はズレてしまいます。
まずは「全員で同じもの」を聴く意識を持つ
バンドでリズムを揃える第一歩は、全員が同じ基準を意識することです。
私たちのバンドでは、最初のころ
「誰を聴けばいいの?」
「いや、自分の音をしっかり出すべきでしょ?」
と、軽く言い争いになりました。
そこで出した結論が、
「まずはドラムの音を全員で聴こう」
というシンプルなルールでした。
すると不思議なことに、たったそれだけで演奏が安定し始めたのです。
バンド初心者におすすめ!リズムが揃う簡単練習法
全員で手拍子をしてみる
楽器を持つ前に、全員で手拍子をしてみてください。
「せーの」で叩くと、意外とズレます。
私のバンドでも試したところ、
「え、こんなに合ってないの?」
と全員が苦笑いしました。
でもこの練習、リズムを共有する感覚が一気に身につきます。
あえて音数を減らして演奏する
初心者ほど、音を詰め込みがちです。
私も以前、緊張すると音を増やしてしまい、結果的に迷子になりました。
そこでおすすめなのが、
**「シンプルに弾く練習」**です。
音が少ないほど、ズレがはっきり分かります。
ズレが分かる=直せる、ということです。
「合わせに行かない」ことが逆に揃うコツ
これは少し意外かもしれませんが、
無理に合わせようとすると、逆にズレます。
以前の私は、
「遅れてる!追いつかなきゃ!」
と必死になり、結果としてさらに混乱していました。
本当に大事なのは、
一定のリズムをキープすることです。
川の流れのように、一定の速さを保つイメージを持つと、自然と全員が乗りやすくなります。
バンドでリズムが揃った瞬間は本当に気持ちいい
ある日、練習中に突然
「あ、今めっちゃ合ってる!」
という瞬間が訪れました。
誰も何も言っていないのに、全員の音が一つにまとまる感覚。
あの瞬間の気持ちよさは、今でも忘れられません。
そのとき分かったのは、
リズムが揃う=技術だけの問題ではない
ということでした。
バンド全体でリズムを揃えるために大切な心構え
最後に、初心者の方へ伝えたいポイントをまとめます。
-
自分の音だけでなく、周りの音を聴く
-
全員で同じリズムを意識する
-
無理に合わせず、安定を大切にする
-
ズレても笑ってやり直す余裕を持つ
バンド演奏は、完璧さよりも一体感です。
まとめ|リズムが揃えばバンドは一気に楽しくなる
バンド全体でリズムを揃えることができると、
演奏の楽しさは何倍にもなります。
私自身、最初は失敗だらけでしたが、
「聴く意識」を持つだけで大きく変わりました。
ぜひ次の練習から、
「みんなで同じリズムを感じる」
ことを意識してみてください。
きっと、今までとは違う音楽の楽しさに出会えるはずです。

コメント