「同じ楽器を弾いているのに、曲が変わると急に弾きにくくなる」
音楽を始めたばかりの頃、私はこの現象に本気で悩みました。テンポは同じくらいなのに、なぜか体が追いつかない。原因が分からず「自分にはリズム感がないのでは…」と落ち込んだこともあります。
ですが、ある日ふと気づいたのです。
ジャンルが変わると、リズムの考え方そのものが違うということに。
この記事では、音楽を実際に演奏する初心者の方へ向けて、いろんなジャンルのリズムの違いを、体験談を交えながら分かりやすく比較していきます。
目次
ジャンルによってリズムは「別の生き物」
初心者の頃の私は、「リズム=同じように数えるもの」だと思っていました。
しかしポップスを練習した次の日にジャズを弾いた瞬間、頭が真っ白になります。
同じ「1、2、3、4」なのに、なぜか全然ノれない。
このとき初めて「ジャンルごとにリズムの性格が違う」ことを痛感しました。
ポップスのリズム|素直で分かりやすい優等生
ポップスのリズムは、初心者にとって一番とっつきやすい存在です。
拍がはっきりしていて、足で自然にカウントできます。
私が最初に人前で演奏したのもポップスでした。
緊張で手は震えていましたが、リズムだけは迷子にならずに済みました。
「ちゃんと今どこを演奏しているか分かる」安心感があります。
ロックのリズム|前に進む勢い重視
ロックのリズムは、とにかく前へ前へ進む感じがあります。
最初の頃、私は丁寧に弾こうとしすぎて、逆にノリが悪くなりました。
先輩から「もっと突っ込んでいい」と言われ、半信半疑で思い切って弾いたら、
「あ、これか!」と一気にハマったのを覚えています。
ロックは勢いとエネルギーが命です。
ジャズのリズム|ズレているようで気持ちいい不思議
初心者が一番戸惑うのがジャズかもしれません。
私も初挑戦のとき、「合ってるのかズレてるのか分からない」と混乱しました。
でも慣れてくると、少し後ろに引っ張られる感じが心地よくなってきます。
ジャズのリズムは、きっちり揃えすぎないことが逆に大事だと学びました。
ファンクのリズム|体が勝手に動き出す
ファンクを初めて演奏したとき、頭で考えた瞬間に失敗しました。
考える前に体を動かすほうがうまくいくのです。
思わず腰が動いてしまい、スタジオで一人ノリノリ。
「これは踊ったら負けだ」と思った瞬間、完全に負けました。
ファンクは体で感じるリズムです。
ラテン系のリズム|表と裏の会話
ラテンのリズムは、最初「どこが強いの?」と混乱します。
私も拍を見失い、途中で完全に迷子になりました。
ですが慣れると、リズムが会話しているように感じられます。
表だけでなく、裏も主役になるジャンルです。
ヒップホップ・バラード|シンプルこそ難しい
ヒップホップやバラードは、一見簡単そうに見えます。
しかし、これが一番ごまかしが効きません。
私も「簡単でしょ」と油断し、見事に間がスカスカになりました。
シンプルなリズムほど、正確さと集中力が必要だと痛感しました。
いろんなジャンルを知るとリズム感は自然に育つ
ジャンルごとのリズムを知るようになってから、
「自分はリズム感がない」と思うことがなくなりました。
苦手だったのは、才能ではなく経験不足だったのです。
いろんなジャンルを少しずつ触ることで、
リズムの引き出しは確実に増えていきます。
まとめ|ジャンルの違いを楽しむことが上達への近道
リズムは一つではありません。
ジャンルが変われば、感じ方も考え方も変わります。
初心者の方ほど、「違いが分からない自分」を責めずに、
「違いを楽しむ自分」を目指してみてください。
その一歩が、演奏を何倍も楽しくしてくれるはずです。

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