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変拍子って何が変?5/4や7/8がクセになる理由|初心者でもわかる変わったリズム入門
音楽を演奏し始めると、ある日こんな疑問が湧いてきます。
「この曲、なんかノリにくくない?」と。
それ、もしかすると変拍子かもしれません。
この記事では、音楽初心者の方に向けて、変拍子って何が変なの?という素朴な疑問に答えつつ、5/4拍子や7/8拍子の面白さを、筆者のちょっと恥ずかしい体験談を交えながら、できるだけわかりやすく解説していきます。
そもそも変拍子ってなにが「変」なの?
まず最初に言っておきたいのは、変拍子は難しいものではありません。
普段よく耳にする曲の多くは、「1・2・3・4」と数えやすいリズムです。自然に体が揺れて、「はい、次も同じだね」と安心できる感じ。
一方、変拍子はこの「安心の並び」がちょっとだけズレます。
そのズレこそが「変」と呼ばれる理由です。
でも、実際はただ数え方が違うだけ。怖がる必要はまったくありません。
初めての5/4拍子で頭がこんがらがった話
私が初めて5/4拍子の曲に出会ったのは、バンド練習のときでした。
「この曲、5拍子だから」と言われた瞬間、内心は「は?」です。
とりあえずいつものクセで「1・2・3・4」と数えたら、
「あ、もう1個ある…?」と毎回置いていかれました。
結果どうなったかというと、自分だけ違う場所で演奏。
みんなが次に進んでいるのに、私だけ過去に取り残されるという悲劇。
でも「1・2・3・4・5」と素直に数えるようにしたら、不思議とハマるんです。
5/4拍子は、ちょっと背伸びした大人の歩き方みたいなリズム。
普通じゃないのに、なぜか気持ちいい。これがクセになります。
7/8拍子は「つまずきそうでつまずかない」面白さ
7/8拍子は、さらに変わり者です。
初めて弾いたときの感想は、
「階段を一段飛ばしで降りてる感じ」でした。
リズムが少し足りないような、でもちゃんと前に進んでいるような、不思議な感覚。
最初は必ずズッコケます。
私は何度も、メンバーから「今の、どこ行った?」と笑われました。
でも慣れてくると、7/8拍子はノリで覚えるリズムだと気づきます。
頭で考えるより、「タタタ・タタタ・タ」みたいに口で言うと意外と簡単です。
変拍子が楽しくなる最大の理由
変拍子の一番の魅力は、予想を裏切ってくるところです。
次はこう来るだろう、と思った瞬間に少しズレる。
そのズレが、聴いている人にも演奏している人にも刺激になります。
演奏していると、「今ちゃんとハマった!」という瞬間があり、その快感は普通のリズム以上です。
正直に言うと、最初は避けていました。
でも今では、変拍子の曲があると「お、面白そう」と思うようになりました。
初心者が変拍子と仲良くなるコツ
変拍子に挑戦するときのコツは、とてもシンプルです。
- 最初は楽器を持たずに手拍子する
- 声に出して数える、または言葉にする
- 完璧を目指さず、ノリを優先する
私も最初はズレまくりましたが、ズレる経験こそが近道でした。
失敗して笑われた分だけ、体にリズムが染み込みます。
まとめ|変拍子は怖くない、むしろ楽しい
変拍子は、音楽の中のスパイスです。
5/4拍子も7/8拍子も、慣れてしまえば特別なものではありません。
むしろ「普通じゃないからこそ楽しい」存在になります。
もし演奏中に「なんか変だな?」と思う曲に出会ったら、ぜひ逃げずに向き合ってみてください。
きっとその先に、音楽がもっと面白くなる瞬間が待っています。

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