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テンポで曲の印象はここまで変わる!初心者でもわかるテンポが音楽に与える影響とは
楽器を始めたばかりの頃、「音は合っているはずなのに、なんだか曲がイマイチ…」と感じた経験はありませんか?実はそれ、テンポが原因かもしれません。テンポとは、曲の進む速さのこと。速いか遅いか、それだけで音楽の雰囲気はガラッと変わります。
この記事では、音楽を実際に演奏する初心者の方へ向けて、「テンポが曲に与える影響」をできるだけやさしい言葉で解説します。途中で、私自身のちょっと恥ずかしい失敗談も交えつつ、テンポの大切さをお伝えします。
テンポとは?ざっくり言うと曲のスピード
テンポを難しく考える必要はありません。簡単に言うと、曲の歩く速さのようなものです。ゆっくり歩けば落ち着いた雰囲気になり、早足で歩けば元気でせわしない印象になりますよね。音楽も同じです。
同じメロディでも、ゆっくり演奏するとしっとり、大人っぽく聞こえます。逆に速くすると、明るく元気、場合によっては落ち着きのない印象になります。
【体験談】テンポを間違えて台無しにした初舞台
私が楽器を始めて半年ほどの頃、初めて人前で演奏する機会がありました。緊張のあまり、「とにかく間違えないように」と必死だった私は、なぜかテンポがどんどん速くなってしまったのです。
本来はしっとり聴かせる曲だったのに、終わってみたらまるで競争。演奏後に先生から一言、「今の曲、追いかけっこする曲だったっけ?」と言われ、会場がクスッと笑いました。音は合っていたのに、テンポひとつで曲の魅力を全部壊してしまった瞬間でした。
テンポが変わると曲の感情も変わる
テンポは、曲の「気持ち」を伝える重要な役割を持っています。ゆっくりなテンポは、悲しい・優しい・落ち着いた気分を表現しやすくなります。一方で速いテンポは、楽しい・明るい・ワクワクする感じを強くします。
初心者のうちは音を出すことで精一杯になりがちですが、テンポを意識するだけで、「音楽らしさ」が一気に増します。
初心者がやりがちなテンポの失敗あるある
よくあるのが、難しいところで遅くなり、簡単なところで速くなるパターンです。私も何度も経験しました。「ここ苦手…」と思った瞬間に、テンポが止まりかけるのです。
逆に、弾けるようになってくると気持ちが先走り、だんだん速くなります。本人はノリノリでも、聴いている側は置いてけぼり、ということも少なくありません。
テンポを安定させるだけで演奏は激変する
テンポが安定すると、多少音を間違えても演奏はぐっと聴きやすくなります。これは不思議ですが、本当です。逆にテンポがバラバラだと、どんなに正しい音でも違和感が出てしまいます。
「テンポを守る」ことは、初心者にとって最大の近道と言っても過言ではありません。
今日からできるテンポ意識のコツ
まずは、曲を演奏する前に「この曲はどんな気持ち?」と考えてみてください。明るいのか、落ち着いているのか。それに合った速さを意識するだけでOKです。
次に、演奏中は足で軽くリズムを取ったり、頭の中で「いち、に、いち、に」と数えるのも効果的です。私も今でもやっています。
まとめ:テンポは音楽の表情を決める大事な要素
テンポは、曲の印象や感情を左右する、とても大切な要素です。初心者のうちは音程ばかり気になりがちですが、テンポを意識するだけで演奏は驚くほど変わります。
ぜひ次の練習から、「この曲のちょうどいい速さってどれだろう?」と考えながら演奏してみてください。きっと、自分の音楽が一段階レベルアップしたのを感じられるはずです。

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